SolCard が Tron の USDT、USDG、EURC の入金に対応
SolCard がカードへの入金でさらに3つの資産を受け付けるようになった。Tron 上の USDT、Robinhood Chain 上の USDG、そして Solana 上の EURC である。もともと受け付けていた資産――Solana と主要な EVM ネットワーク上の USDC と USDT、それに SOL などの Solana トークン――と並ぶことになる。
Tron の経路が省くのは両替であって手数料ではない
Tron には他のどのネットワークよりも多くの USDT が置かれており、SolCard が対応の理由に挙げているのもそこだ。これまでは、そこで得たり受け取ったりした残高をカードに乗せるには、先に両替するかブリッジする必要があった。TRC-20 の USDT をそのまま送れば、この一手間が消える。
消えないのは送金そのものの費用である。Tron の送金はエネルギーと帯域を消費し、その支払いは TRX で行うため、送る側のウォレットには、送金額が USDT 建てであっても少額の TRX が要る。USDG も同じ形で、Robinhood Chain はイーサリアムのレイヤー2だから、送る側のウォレットにはそのチェーン上の少額の ETH が gas として必要になる。「ブリッジ不要」が意味するのは取引が一つ減ることであって、無料になることではない。
EURC はユーロの両替を入金時点に移す
SolCard のカードは米ドル建てである。EURC はユーロのステーブルコインなので、EURC で入金すると、着金したその瞬間に USD へ両替される。レジで両替されるのではない。
これはドル建てカードでユーロ残高が普段たどる経路とは分けて考える価値がある。ユーロを持ったままドル建てカードでユーロ決済をすると、両替は承認時に、カードネットワークのレートで起きる。EURC で入金する場合は、ユーロからドルという問題を最初に一度だけ片づけ、その後はドル残高がドルを使うだけになる。どちらが有利かはそれぞれの時点で適用されるレート次第で、SolCard は EURC の両替レートもスプレッドも公表していない。
実務上の制約も一つ付いてくる。EURC の入金は app.solcard.cc のウェブ管理画面で扱われ、カードを操作できる場所すべてで使えるわけではない。
つまずくのはネットワークの取り違えである
これらの資産はどれも複数のチェーン上に存在し、入金アドレスはネットワークごとに異なる。SolCard ははっきり書いている。イーサリアム上の USDT を Tron の入金アドレスへ送った場合、あるいはイーサリアム上の EURC を Solana のアドレスへ送った場合、入金は反映されない。対応ネットワークが増えることは、正しく宛先を指定できる経路と、間違える経路を同時に増やすことでもある。
出典:SolCard ブログ:USDT TRC20、USDG、EURC での入金について