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Ethena Pay の Boost 上限は Pro で 10 万ドル、VIP で 100 万ドル

Ethena Pay の Boost Cap は、階層ごとの利率が適用される残高の範囲を指す。この数字が大きく動いた。Pro は 10 万ドル、VIP は 100 万ドルをカバーするようになり、今月前半の同じ二つの階層では 1 万 5,000 ドルと 5 万ドルだった。Standard は動いていない。

上限がかかるのは残高であって、受け取る額ではない

上限までの残高には階層の利率がつく。Standard は年 5 パーセント、Pro と VIP は年 6 パーセントである。上限を超えた部分にも USDe の基礎利率はつき、そこに Boost が上乗せされなくなるだけだ。

月額に直すと階層の差がはっきり開く。Standard の 5,000 ドルは年 5 パーセントで 20.83 ドル、Pro の 10 万ドルは年 6 パーセントで 500 ドル、VIP の 100 万ドルは年 6 パーセントで 5,000 ドルになる。同じ二つの階層の従来の上限は月 75 ドルと 250 ドルだったので、Pro の上限価値はおよそ 6 倍、VIP は 20 倍になった計算である。

キャッシュバックの区分はこれに連動していない。Standard は月間利用額 4,000 ドルを超えると引き続き何も支払わず、月 115 ドルで頭打ちになる。Pro は 1 万 2,000 ドルで区分を使い切って 420 ドル、VIP は 4 万ドルで 1,300 ドルである。つまり VIP 口座の残高側の上限は、キャッシュバック側の上限のおよそ 4 倍にあたる。利回りの大半はカードではなく口座に移ったことになる。

月に一度の対象カード決済が Boost をつなぎとめる

Boost には暦月あたり最低 1 件の対象カード取引が必要である。残高側の計算はすべてこの一つの条件にぶら下がっている。VIP 口座の月 5,000 ドルの Boost は、決済が 1 件通るかどうかで決まる。

効いているのは「対象」という語である。除外されるのはキャッシングや ATM 出金、暗号資産・ステーブルコイン・NFT・有価証券の購入、賭博、ギフトカード、個人間送金、口座への入金、ローン返済、および各種手数料や税金だ。その月のカード利用が ATM 出金かステーブルコイン購入だけだった場合、対象取引は 1 件も存在しないことになる。この口座を残高の置き場として使うなら、毎月必要なのは加盟店での実際の買い物であって、カードが動いたという事実ではない。

6 パーセントは総利率であり、Boost はその差額にすぎない

階層に記された数字は、すべて込みの利率である。USDe の基礎利率に、そこへ届かせるために Ethena が足す分を加えたものだ。Ethena は基礎利率を自社で決めておらず、市場環境とともに動くと説明している。基礎利率が上がれば Boost は縮み、下がれば広がり、合計はどちらの場合も階層の数字にとどまる。基礎利率が階層の利率を上回れば、Boost はゼロになる。

100 万ドルという上限を提示できる理由はここにある。コストは市場利率と 6 パーセントの差であって、残高の 6 パーセントではない。同時にこれは、利用者が手にしているのが Ethena の安定させている数字であり、支払いを約束した利率ではないことを意味する。

その約束は明示的に存在しない。Ethena は Daily Boost を裁量によるプロモーション上の誘因と位置づけ、利息でも運用益でも預金でもなく、政府の預金保険の対象でもないとしたうえで、減額・停止・終了の権利を留保している。取得していない免許が必要になる法域でも提供されない。これはカード自体が利用できる 48 か国とは別の条件である。

Pro の価格は依然として非公開で、アップグレードの採算が出せない

Pro に上がる価値は大きく上昇した。そこへ上がる費用のほうは明確になっていない。価格ページは通常口座に継続的な費用はなく、上位階層があれば登録時に案内すると記している。金額はどこにも書かれていない。

残るのは、便益はドル単位で計算できるのに価格は計算できないアップグレードである。しかもその便益は、残高が実際にあることを前提とする。Standard と Pro の差は、10 万ドルを置いている人には月 479 ドルの価値があり、5,000 ドルしか置いていない人には 0 ドルである。上限がかかるのは Boost の対象になる残高であって、口座が保有できる残高ではないからだ。

これらの数字を現行のものとして扱う前に、もう一点確認しておきたい。Ethena は価格ページを利率と上限に関する正式な情報源と呼び、変更時には更新すると述べている。それでもページには発効日と最終更新日として 2026 年 9 月 1 日が残ったままで、上限はその後に動いている。ページ上の金額は現行のものであり、いつ最後に変わったかを語らないのは日付のほうである。記憶している数字ではなくページそのものを読むのが確実だ。追跡している数値は Ethena Pay Card のページにあり、キャッシュバックの区分がどこで止まるかは支出側の計算にあたる。

出典:Ethena Pay 価格ページ、Ethena Pay よくある質問。

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